過失割合

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連休前に、奥さんが、自転車横断帯を横断中に車に跳ねられました。その、示談の提示が保険会社からありました。慰謝料などの多寡、妥当性についてはよく判りませんが、どうにも気にくわないところがありました。「過失相殺」という奴です。ここに 90:10 と書いてあったのです。即ち、事故の原因の10%はこちらにあるというわけです。

事故は、青信号で自転車横断帯を横断中に、後方から右折してきた車に巻き込まれるカタチで起こっています。右折待ちをしていた車が、対向車に道を譲ってもらって起きた、典型的なサンキュー事故です。事故直後に、相手は、「自転車や歩行者がいるかどうか確認しなかった」「譲ってもらったので、急いでしまった」と警察に話して過失を認めています。こちらは、横断開始時点で、問題の車は右折待ちで停止状態にあって、さらに通常の速度以下(うちの奥さんはゆっくり漕ぐので10km/h前後だと思う)で横断していました。この事故の、どこに、こちら側に過失があるというのか?全く納得いかないので、昨日、朝イチで、説明を求めて保険会社に電話しました。

当初、保険会社は、「判例タイムズの同一方向での交差点進入で、車、自転車ともに信号が青の場合は、85:15で、今回の件について、上乗せをして90:10となっている。」「動いているもの同士の事故で100:0はあり得ない。」などと、説明にもなっていない説明を繰り返すだけで、譲ろうとしませんでした。判例タイムズの事例は、あちこちに転載されているので、ちょっとググればすぐに見つかりますが、確かに、85:15とあります。が、修正条項に「自転車横断帯」「自動車徐行なし」「自動車の重大な過失(今回の件では、前方不注意)」があって、これだけでも90:10なんて過失割合で済む訳がないのに、「上乗せしてやっている」くらいの勢いでした。

とにかく、事実関係を、どういう経過で事故になり、調書を取るときに、相手の認めた過失なども説明し、こちらにどんな過失があるのか理解できないから、この示談には同意できない、と言いました。「自転車横断帯で」「急いで(徐行しないで)」「見てなかった」などのところでは、いちいち、「え?!」とか電話の向こうで言っていたので、どうやら、ろくに事故の調書も見ないで、「右直事故だから85:15だけど、90:10にしとけば文句はないだろう」的に対応した臭いがぷんぷんでした。結局、最後に、「もう一度検討し直させてください。」と、口調もやけに丁寧になって、電話を切りました。夕方になって、「明日のお昼くらいまでお時間を頂いてもよろしいでしょうか?」と、連絡があり、急ぐわけでもないので、「構いません」と答えました。

そして、さっき、電話があり、「今回の件は、過失なし(=100:0)で対応させていただきます。」と、いうことになりました。アタリマエの結果を得られたわけですが、「判例タイムズ」とか「100:0はあり得ない」とか、そういう言葉に騙されていたら、示談上のこととはいえ、全く過失のない事故の責任を負わされてしまうところでした。判例は判断のための基準に過ぎず、100:0もあり得ないわけではありません。おかしいと思うことはおかしいと、声を出すこと、事実を、きちんと覚えておいて(特に相手の言ったこと、認めた過失。逆に自分がその立場になったら、言ったこと認めたことは、アタリマエだけれど、事実として残るので心してしゃべらねばならない。)、伝えることが肝心だと思いました。

それにしても、交通事故で被害を受けた上に、間に入り込んでくる、保険会社のこういう対応で、精神的にストレスまで受ける、場合によっては(過失割合を頑として変えなかったりされたら)心に傷まで負わされかねないです。自分が加害者になった場合に、間に入って、被害者とのやりとりをしてくれる保険会社が、どいうった交渉をするのかによって、相手に与える印象や、気持ちの部分が大きく変るなぁと実感しました。

今回、間に入った会社は、実は3年前まで、任意保険で使っていました。が、不払い問題が噴出して、「払うものを払わないのでは保険の意味がないので」と違う会社に乗り替えちゃったのでした。不払いはありませんでしたが、この対応では、やっぱり変えておいて正解だったようです。尤も、今入っている保険会社がこの点、大丈夫かどうかは判りません。どうにか、調べる方法があるといいんですが、中々難しいですね。