そして五人がいなくなる

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そして五人がいなくなる<名探偵夢水清志郎事件ノート> (講談社文庫)
はやみね かおる
講談社 (2006/07/12)
売り上げランキング: 37762
おすすめ度の平均: 4.5
5 たぶん最高傑作
4 名探偵見参
3 青い鳥

はやみね かおるの名探偵夢水清志郎シリーズの一作目...ということになるらしい。既に、幾度も版を重ね、版を変えしているので、「何を今更」的な本ですが、出あったのが今更なので、仕方ないのです。

物語は、「それは四月の一日(ついたち)−−よく晴れたエイプリル・フールの日のこと。わたしたちの町に、名探偵が引っ越してきたの!」と、いう書き出しで始まります。そう、事件を名探偵のそばで見聞きするものの一人称視点でのミステリ。ちょっと前に、がっかりするようなヤツを読んじゃったので、これもソレか……と、思って読み始めたのですが、大間違いでした。面白い。

物語の展開はスピーディ。登場人物は魅力的。トリックはとりたてて奇抜ではないけれど、これは子ども向けの性格もあってのことかもしれない。これは、是非、シリーズ続編も買って読まなければ...と、そう思いました。ミステリは取り立てて好きなジャンルでもないのですが、これはよかった。後で、ちひろに回してもいいし。