本なれ寿司

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本なれ寿司カット本なれ寿司

三越に来ている、紀州物産展は、今日でおしまいのはず。なので、本なれ寿司にトライするチャンスは、今日を逃せば、次は、本当に紀州へ行くまでないかもしれません。早なれならもしかしたら、ここいらでも出会えるかもしれませんが、本なれは、チャンスは少ないような気がします。

と、いうわけで、本なれ寿司を今日の昼ご飯と定めました。売り場では、関西のイントネーションで標準語を喋る売り子のおねーちゃんが、「お召し上がりになったことございますかぁ?」(語尾の判疑問的「ぁ」は、関西風のイントネーションゆえ。そこらの高校生が使っている判疑問のそれとは違う。)と問うので、きっぱり「ありません。」

勿論、食べたことがあって、好きでまた食べたいというのもあるでしょうが、食べたことがないからこそ、味に関わらず、トライしてみたいわけです。が、ないと聞くと、「ご試食、なさってから、決められた方がいいと思いますぅ。」と試食を勧めるので、食べました。試食のピースは小さく、まぁ、酸味が強い鯖寿司だよなと、やや拍子抜けするような風にしか感じられませんでした。というわけで、味的にも問題はないだろうと、購入しました。

前回の反省を踏まえて、給湯室にある果物ナイフで、予めカットしてから戻ってきたので、写真はいきなりカット済みですが、前回の早なれ同様に、カットされてない状態で売られています。写真を比べてもらえば判りますが、早なれはアセの葉が緑なのに、こちらは茶色くなっています。ご飯に塩と鯖を抱き合わせて、アセで包んで重石をして、一週間から十日寝かして作るということですから、その醗酵期間ゆえに、葉の色も変わったのでしょう。逆に早なれは、それほどの期間を要さずに出来るということです。

カットして初めて気づいたのですが、手についた臭いは、チーズ的なものでした。そう、紛うことなき、醗酵食品なのです、本なれ寿司は。考えてみれば、上に書いたように、材料は、飯、鯖、塩、そして包むアセの葉だけで、酢なんてドコにも使われていないのに、酸っぱいわけで、これは、ナニモノかが醸して酢を生成した証なワケです。

酸味も、舌を刺激する感じも、臭いも、早なれよりも確実に上です。これは、ヒトを選びます。試食を絶賛お勧めするわけです。でも試食のサイズ、もう少し大きい方がイイカモシレナイ。

勿論、オイシイお寿司です。この味が受け入れられるヒトには。ワタシは勿論、大丈夫。というよりも、むしろ、ウェルカムです。ただ、一つ残念なのは、これを食べるのに、最適と思われる、友がなかったこと...ああっ、酒(日本酒、ないしは焼酎がいい。)飲みたいなッ...と oTL

これをアテにお酒飲んだら、絶対に美味しいです。いや、ホント、仕事中じゃなかったら、酒買いに走っちゃいそうですよ。和歌山で、紀州南高梅のウメボシでお湯割した焼酎か、或いはあたりの地酒で、黒潮の太平洋を眺めながら、本なれ寿司を肴に呑んだら、美味しいだろうなぁ...なんて、思いました、心の底から。いつか実現してやるっ!!