ローマ人の物語(30)

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ローマ人の物語 30 (30) (新潮文庫 し 12-80)
塩野 七生
新潮社 (2007/08)
売り上げランキング: 75

終わりの始まり(中)にあたるこの巻では、マルクス・アウレリウス帝の戦争に明け暮れることになった統治後半と、反乱、そして、没までと、それをうけて即位したコモドゥス帝の治世が描かれています。歴史的に評判の悪いコモドゥス帝の再評価とまでは行かなくても、それに似た試みがなされているように思いました。

ま、だからといって、ローマの没落が止まるわけでもなく、一旦転がりだしてしまった石は、止まることなく、転がり続けていくわけですが。...そういう感じの30巻です。