らくがき

今更ですが、妹が、読んだから貸してくれる(永久貸与、若しくは、逆ジャイアン)ということで、読んでみました。映画化されましたし。……ってこればっかりだな。ゲドも読むべきか？

さて、これは小学五年生のワタルの心の成長を描いた物語です。物語の最初1/4ほどは彼が現実世界で突きつけられた不幸について描かれています。ファンタジーな要素はほとんどありません。そして、彼は、運命を変えるために、幻界(ヴィジョン)へと旅立ちます。幻界のどこかにいるという運命を変えてくれる、創世の女神に会うために。

ファンタジーの体裁をとっていますが、登場するキャラクターは現実の世界を映していて、人間のどろどろしたところなんかも、ワタルに突きつけてきます。そうした経験を通して、ワタルは成長し、現実を克服していきます。導入部が少々重くてテンポも悪いのですが、後は、一気にエンディングに向けて突っ走ります。文句なく面白いです。……映画の評判はイマイチですが。