記者の知識がなさ過ぎる

一太郎に対するゼロデイ攻撃のニュース。流石にIT系のサイトが伝えるそれは精確に書かれていますが、一般紙の記事は、不正確この上ありません。これは記者がよく判らないままに、記事を書いているからでしょう。きちんと伝えなければ、有用でないばかりか、場合によっては有害にすらなりかねません。記者には、記事の対象となる事物へのある程度の知識を取得する義務があると思います。コンピュータ関係ならコンピュータリテラシーの更なる向上が不可欠だと思います。

例えば、このニュース、ヨミウリオンラインの記事をみた時、ボクは、ウィルスは文書ファイルの中にあるのではなく、一太郎のソフトに感染していて、それが配布されているのかと誤解してしまいました。そう、あのファーサイドムーン(X68000用のゲームソフト、ファーサイドムーンの製品ディスクがウィルスに感染していたという故事(笑))のように。

「一太郎」利用者狙ったウイルス、初めて確認

 ウイルス対策ソフト会社「トレンドマイクロ」(東京都渋谷区)によると、「一太郎」のソフトの中に紛れている不審なファイルをクリックすると、パソコンに保存された個人情報などが外部に流出する恐れがあるという。

コレを読んで、文書ファイルにウィルスが混入している(感染してる)と読めたヒトは凄すぎます。つーか、読めませんよね?と、この記事を信じたら、文書ファイルはケアしませんよ。ソフトそのものの安全性を疑いますよね?有害な記事だと思います。

こういうことを目の当たりにすると、新聞の記事全体が疑わしく思えてきます。本当にきちんと背景まで理解して書かれている記事はどのくらいあるのでしょう? 受け手である我々がしっかりと吟味選別しなければならないということでしょう。