linux-2.6.15.7への道(4)

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カーネルの基本部分は、iop1で問題なく動作するのではないかと思われるのですが、2.6.10-iop1のソースを見ると、iop1とは別に、こっそり、パッチが当てられているのが判ります。リコーのRS5C372Aというチップ(RTCとハードウェアモニタを兼ねている?)のドライバ、R8169Sというギガニのドライバ、それと、AEC62XX IDEドライバへのパッチ、PCIバス周りのIRQに対する変更、その他、LED、ボタン、ブザーやシャットダウン処理に関する修正がぱらぱらと加えられています。

このうち、R8169Sに関しては、どうも2.6.15では、R8169のドライバがサポートするようになっているように見えるので、捨ててしまっても大丈夫そうです。(そもそも、グラタンでは使ってないようにも見えますし。Giga Landiskのシリーズでは使っているものがあるのでしょうか?) RS5C372Aに関しては、2.6.10 と2.6.15ではドライバ周りのIFが若干変わっているようで、これに対する修正を加える必要があります。あとは、その他の修正を、ちょろちょろと統合していきます。

アイ・オーがやったみたいに、べったりとそれらを書き込んでしまってもいいのですが、かっこよく(?)#ifdefで切り出しておきます。CONFIG_ARCH_GLANTANKというシンボルがある場合だけグラタン用のカーネルになるようにしておきます。同時にarch/arm/Kconfigに ARCH_GLANTANKをdepends on ARCH_IQ80321という形でエントリを作っておきます。これで、IQ80321を選ぶと、GLANTANKが選べるように、menuconfig/xconfigが変わります。