強制する圧力

「Macを取るか、仕事を取るか」--ネットでの就職活動に思わぬ障壁

 Macintoshユーザーは、米国の一部の大企業に就職するのに苦労しているようだ。
 これは、ビジネスの世界がWindowsベースのコンピュータに支配されているというだけではなく、文字通りMacユーザーが応募さえできない大企業が数多く存在するということだ。

この種の障壁は、Windows対その他(この記事では触れていなくても、Linux、*BSDやその他マイナーOSのユーザたちも同じ問題に直面しているはずだ)に限らず、ケータイ対EDGEなど、他にも、あちこちに存在しています。Internet Explorerでなければ機能しないウェブアプリは枚挙に暇なしだし、DoCoMoやauよりもブラウザ機能で勝っていても、EDGEでは利用できないサービスなんてのも山ほどあるのです。

本来、可能な限り、公平であるべきサービスですが、実際には、構築やメンテの関係上から(或いは、もしかしたら特定の企業からお金が出ているのかもしれない……というのは穿った見方でしょうか?)、特定の枠組みを利用することを強制してくることが多いです。……なんてことを、日頃、ファミマのレシートに時折ついてくる、懸賞応募用のパスコード(DoCoMo, au,と Vodafoneでのみ利用可能。EDGEはダメ)を見ながら、感じまくっているのです。

余談(というかこっちこそ本題にするべき?)ですが、以前いた会社で、何度かリクルータをしたのですが、当時(1993〜1995年ごろ)は、世間的にはインターネットの普及前であっても、大学も、そして僕がいた会社も、がっちりインターネットに繋がっていましたし、メールなどの利用も当然のように行なっていました。しかし、「利用環境がない人に対して不公平になるので」という理由で、メールによるリクルート活動は、原則禁止とされていました。そういう状況を考えると、今は、逆にそれは不公平ではなく、そういう環境がないほうが悪いとでもいわんばかりの状況になってきているのかな、とも思います。なんとも世知辛い話ではありますが。