バッファロー、指紋認証付きUSBフラッシュメモリ
株式会社バッファローは、指紋認証機能付きUSBフラッシュメモリ「RUF2-Fシリーズ」を5月下旬より発売する。対応OSはWindows 98 SE/Me/2000/XP。
ケータイ電話、PC、そしてUSBメモリ。指紋を使った生体認証が非常に普及してきています。最近、従業員データが入ったUSBメモリを紛失したというようなニュースも目にしました。こういった持ち歩き、そして紛失する可能性のあるものに、こうしたセキュリティ対策は、重要なことであるのは間違いありません。
しかし、本当に認証は指紋でいいのでしょうか?
指紋認証ってどのくらい安全なのでしょう?
指紋認証のベースは、同じ指紋を持つ人はいない、という点に立脚しています。それは、疑うべくもないものとして受け入れるとして、であれば、一見、認証用のキーとしては、完璧なようにも見えます。自分以外に同じ指紋を持つ人はいないわけですから。
ところが、多くの指紋認証デバイスは、いわゆるグミ指(ゴムのようなもので模造した指。もちろん指紋もある)でも認証をパスできてしまうという話があります。本人の指から模った、指状のものがあれば、本人の、本当の指でなくても認証されてしまうというわけです。
現実的に可能かどうか判りませんが、さらにいうと、認証をするデバイス−電話でも、PCでもUSBメモリでも−には、べたべたと本人の指紋がつきまくっているわけで、これを元にグミ指を作る技術が存在するのであれば、本気でデータを盗む気があり、コストが見合うものであるなら、指紋認証は、実際には鍵を一緒にくっつけて歩いているようなもので、まったく安全ではないものということにならないのでしょうか?
まぁ、実際にそのようなことを行なえるかどうかということと、コストとの兼ね合いがあるのでしょうが、技術やコストというのは、時間とともにどんどん進歩するので、長い目で見たときに、安全性の程をあまり過信できない技術ではないかと思ってしまうのです。
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