ジャストシステム、特許問題回避へソフト変更検討
ジャストシステムは4日、徳島市の本社で記者会見を開いた。東京地裁が同社のワープロソフト「一太郎」などに使っている技術が松下電器産業の特許権を侵害していると認定し、ソフトの製造・販売の差し止めなどを命じた判決を受け、希望するユーザーに対しソフトの一部変更に応じる検討を始めていることを明らかにした。対応時期は明確にしていない。
対策といっても、することといったら、「ボタンからマウスの絵を外す」と、これだけでいいようなんです。以前同様の訴訟で、ボタンに"?"だったものは、これをアイコンと認めずに特許侵害なしとなっているからです。今回は、ボタンにマウスの絵があったために、それが「アイコン」と認定され侵害になったわけですから。
つまり、侵害とそうでないのとの境目は、ボタンに絵が描かれているかどうか、という一点に尽きるわけです。たったそれだけの違いなんです。この違いのどこに、特許たり得る先進性があるのかさっぱり理解できません。また、この特許を侵害していると訴えた松下の行為は、特許というものの意義を歪めるものとしか思えません。実態はどうであれ、特許は発明者の権利を保護しながら産業の発展に資するために存在しているはずです。それを、ボタンの絵を消したら侵害ではなくなるような特許で、他の企業を訴え、小金をせしめるような、そんな利用方法をするようなことがあってはならないのではないかと思います。大体、ジャストシステムが一太郎にその機能をつけて、松下のどのビジネスにダメージを与えているというのでしょうか?
最近、色々と、松下の製品を買ってましたが、当分、松下製品は買わないようにしようと思います。いえ、僕なんかが不買を表明したって、巨人松下には何の痛みもないでしょうけれど。本当に気分の悪い、特許の暗黒面を見せつけられたような、そんなニュースだと改めて思いました。
特許を認定した特許庁も、今回の判決を出した判事も、もっと、ちゃんと考えて欲しいものだと思います。こんなことが続けば、産業の発展に資するどころか、無駄に発展を阻害する寄生虫のような存在になってしまいますよ。 > 特許
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